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ヨーロッパバイオ グリーンバイオテクノロジー声明書を発表

欧州のバイオテクノロジー業界を代表する団体で、バイオ関連の情報提供を行っているヨーロッパバイオテクノロジー産業連合(EuropaBio)は3月9日、「グリーン バイオテクノロジー マニフェスト」を発表しました。このマニフェストは、遺伝子組み換え作物をはじめとするグリーン(農業の)バイオテクノロジーの分野でEUが抱えている問題点に対して、その解決方法を提案するものです。
マニフェストでは、以下の5つの主要領域において、緊急に対策が必要であると指摘しています。

1.遺伝子組み換え作物の承認プロセスを適切に実行すること
2.ヨーロッパの種子市場の統一を可能にすること
3.他国の農産物取引の自由を尊重すること
4.グリーンバイオテクノロジーに関する政策と情報公開は、推進し一貫性を持つこと
5.有望な技術を差別せず、一貫して成長を促進する政策を推進すること

1については、EUにおける遺伝子組み換え作物の承認のための安全性評価に時間がかかりすぎることや、EFSA(欧州食品安全庁)の安全性の見解にEU加盟国が従わないことなどを原因として挙げ、承認の迅速化や、EFSAが安全性を認めた遺伝子組み換え作物をEU加盟国が禁止したり、差別的な栽培規制をしいたりするのを止めさせるよう求めています。
3については、EUでは農産物の承認が大幅に遅れていることを指摘し、他国で商業化されて世界的に取引されている遺伝子組み換え作物は、時機を逸せずに承認し、他国の商品取引の自由を尊重するように求めています。
4と5は、EUが科学に基づき、革新的で持続的な農業を支持する成長促進政策を育むべきだと指摘するものです。農家や市民のグリーンバイオテクノロジーに対する支持は高まってきており、その信頼を損なうべきではないとEU政府当局に求めています。
さらにこのようなEUの曖昧な姿勢は、開発途上国が有用な遺伝子組み換え作物を栽培したくても、その機会を妨げているといい、EUは有望な技術を差別しない一貫した政策を推進すべきとしています。
そして、目標の達成にむけて適切な施行や、遺伝子組み換え作物のスムーズな承認などが確実に行われるように、EUのバイオテクノロジーおよびライフサイエンス政策をチェックすべきであると欧州委員会に求めています。

EuopaBio Green Biotech Manifestoホームページ
http://www.europabio.org/ne_Greenmanifesto130307.htm

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