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遺伝子組み換えパパイヤの食品としての安全性評価がスタート フルーツで初

2月2日に開催された食品安全委員会で、遺伝子組み換えパパイヤ55-1系統について、食品としての安全性評価を開始することが決まりました。今後、遺伝子組み換え食品等専門調査会において、専門家による検討が進められます。
遺伝子組み換えパパイヤ55-1系統は、パパイヤリングスポットウイルスという病気に抵抗力を持たせた品種で、ハワイでは90年代後半にパパイヤリングスポットウイルスが蔓延し、パパイヤ産業は大きな被害を受けました。状況を打開すべく、ウィルス病に強い品種の開発が進められましたが、従来の手法ではなかなか目的を達成できませんでした。そこで、遺伝子組み換え技術を用いた品種改良を導入したところ、ウィルス抵抗性の遺伝子組み換えパパイヤの開発に成功し、生産量が回復しました。
遺伝子組み換えパパイヤの安全性は、米国ではFDAによって確認されており、ハワイでは現在、広く遺伝子組み換えパパイヤが栽培されるようになっています。なお、ハワイで栽培されるパパイヤのうち、遺伝子組み換え品種の占める割合はNCFAPのレポートによれば2004年は53%となっています。一方、日本では安全性審査が終了していないため、国内での販売や流通が認められていません。
安全性審査を経て、認可された遺伝子組み換え食品は現在、ダイズ、トウモロコシ、ナタネ、ワタ、ジャガイモ、テンサイ(砂糖大根)、アルファルファの7作物ですが、パパイヤが認可されればフルーツとしては初の遺伝子組み換え作物となります。

食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai129/index.html

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