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質問

質問者 TellMeMore (カリフォルニア州、サンフランシスコ)

アレルギー誘発性生物の遺伝子を、通常それをもたない生物に組み込んだ場合、例えば大豆のような特定のアレルゲンに敏感な人がアレルギー反応を起こさないという証拠はあるのでしょうか?

回答

バイオテクノロジー由来の製品のアレルギー誘発性については、これら製品を評価するための規制プロセス構築の過程で、詳しく検討されてきました。1992年に米国食品医薬品局FDA)から出された方針声明を強調したいと思います。この声明には、「新たな植物品種由来の食品は、市販される前に、関連する科学や安全性、規制に纏わる課題が解決されていることを保証せねばならない」、と記されています。声明の中でFDAは、特にアレルギーに係る課題に焦点をあて、バイテク・プロセスにおいて使用するタンパク質に、アレルギー誘発性があるかないかを分析するよう、企業に求めています。次に掲げたシナリオは、このプロセスがどのように機能しているかを示すとても良い例で、大豆作物を改善するために、研究員がアレルゲンタンパク質を隔離し、特定していますが、実験は途中で打ち切られ、この研究から成果が生まれることはありませんでした。

2002年9月、毒性学会(SOT)は、「バイオテクノロジーを用いて製造された遺伝子組み換え食品の安全性」と題された方針説明書を採択しました。SOTは、この説明書に、「ヒトのアレルゲンを、遺伝子技術を用いて食品成分に組み込んだ例として、唯一確認されているものは、ブラジル・ナッツのタンパク質であるメチオニン含量の高い2Sアルブミンを利用して、大豆の栄養価を高めようとした例がある。ブラジル・ナッツに対するアレルギー反応は確認されており(Arshadら、1991)、この新種大豆のアレルギー誘発性についても上市前の開発段階において、大学や企業の研究室による試験が行われていた。その結果、ブラジル・ナッツにアレルギーを示す人々の血清は、新種大豆にもアレルギー反応を示すことが判明した(Nordleeら、1996)。この発見により、新種大豆の研究は停止され、商品化は見送られた。この研究により、従来未知であったブラジル・ナッツのアレルギー誘発性に関し、主要なタンパク質が同定された(Nordleeら、1996)。」と記しています。

ここで注意が必要なのは、従来、アレルギー誘発物質は、常に食品のラベルに表示されていましたが、その後の食品表示法の改正により、食品会社が、アレルギー誘発物質を食品ラベルに表記する際に、いくつかの方法で表記することが認められている、ということです。さらに、バイオテクノロジー由来の製品が、新たな、あるいは未知のアレルギー誘発物質を、何らかの形で生み出す場合には、その旨をラベルに表示し、食品アレルギーのある消費者に知らせなければなりません。

2006年1月1日に施行された「食物アレルギーと消費者保護法(FALCPA)」では、伝統的食品や栄養補助食品(サプリ)、乳児用粉ミルク、医療用食品を含む食品の表示には、わかりやすい言葉で、主要なアレルギー誘発物質(ミルクや卵、魚、甲殻類・貝類、ピーナッツ、木の実、小麦、大豆)を表記することが求められています。

回答者 リサ・D・カティック

回答者

リサ・D・カティック

Lisa D.Katic

登録栄養士、Kコンサルティング社、プリンシパル

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