GMO Answers

質問

質問者 Lata Tumba

遺伝子組換え作物を食べることで平均余命を延ばすことができるでしょうか?

回答

この質問への答えですが……場合によると思われます。

さまざまな食品を手に入れられる先進国においては、遺伝子組換え作物に由来する食品を食べることが、平均余命それ自体を延ばすとは考えにくいように思われます。  しかし、そうした作物に含まれる特定の成分が健康増進に確かに寄与するということはありえます。高オレイン酸大豆は、トランス脂肪酸を含まない一価不飽和脂肪酸を産生します。トランス脂肪酸はLDLコレステロールを増加させるため、心疾患リスクの上昇につながります。水素添加油の代わりに高オレイン酸油を使うことで食品からトランス脂肪酸を除去すると、その食品の健康プロファイルは確かに改善されます。しかし、その食品そのものを食べることが「平均余命を延ばす」のではなく、単に健康増進に役立つ可能性があるというだけです。

発展途上国においては、ゴールデンライスのような食品は、間違いなく平均余命の延長につながるでしょう。国連食糧農業機関FAO)の『2013年食料農業現況報告書(2013 State of the Food and Agriculture report)』では次のように述べられています。「社会的な面では、依然として何百万もの人々の生活の質と平均余命が、母子の栄養失調によって悪化し続けています。ビタミンA欠乏症が幼児や妊婦、授乳中の女性に多いのは、これらの人々では重要な栄養素の所要量が増加しているためです。適切な量のビタミンAを補給すれば、ありふれた病気(麻疹、重症肺炎、難治性の下痢)で亡くなる子供の総死亡数を23~34%減らすことができるということが研究によって示されています」。 食事に栄養が乏しく、また十分な量の食料を毎日手に入れることが困難な地域では、米のような主食を通じて食事にビタミンAを補給することは、平均余命の延長に寄与すると考えられます。

私の考えでは、例えばゴールデンライスのように健康増進に役立つ可能性のある利点に向けた技術や、あるいは殺虫剤の使用量を大きく減らすBt作物のように農業が環境に与える影響を小さくするための技術の利用こそが、これからのあり方だと思います。私は、世界全体の栄養事情改善に役立ち、なおかつ食料生産が環境に与える影響を小さくするような、植物育種における新たなイノベーションを待ち望んでいます。

回答者 ジェニファー・シュミット

回答者

ジェニファー・シュミット

Jennifer Schmidt

メリーランド州の農家で登録栄養士

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