GMO Answers

質問

質問者 JamieR (オハイオ州、ナバーレ)

GE (遺伝子組み換え)を活用した農業の持続可能性について詳しく教えていただけますか?

回答

私たちの農業を持続可能なものに保つためには、GE作物の果たす役割は大きいと思います。除草剤耐性の形質は、不耕起栽培に必須とは言えませんが、作物に使用する除草剤の選択肢が広がれば、不耕起栽培の圃場面積を拡大する場合、雑草の管理が容易になります。雑草の防除のための耕起は今や一般的ではなくなっていますから、このような選択肢は、あるに越したことはありません。耕起を無くすことで得られる大きなベネフィットは二つあります。水や風による土壌の浸食が減ること、そして、土壌中に水分がより多く保たれることです。土壌の浸食や土壌表層の水分流出が少なくなれば、排水溝や小川、池、河川、海の汚染も減少することになります。

害虫の防除について言えば、Btトウモロコシは、殺虫剤の使用量削減に役立ちました。私たちは、3年前に植付け時の殺虫剤(液体)散布を止めました。現在、トウモロコシの害虫防除には、Bt形質や苗を病害虫から守る種子処理を用いています。私たちは、以前からBtや種子処理を利用していますが、今は殺虫剤の植え付け時の液体散布による殺虫剤の使用は必要なくなりました。今のところ、植付け時の殺虫剤散布をしなくても、順調にいっています。この方法は、場所にもよると思いますが、少なくとも私たちの農場では効果的です。作物栽培のコストを削減しながら、環境に与える影響をも軽減することができるのは素晴らしいことです。Bt 形質や種子処理では効き目がない害虫が稀に発生することもありますが、そのような場合を除き、私たちは、生育期を通じてトウモロコシに農薬殺虫剤を散布することはありません。実際、私が2009年に帰農してからは、非Bt作物を栽培した際、ヨトウムシの防除のためわずか30エーカーに殺虫剤散布したことがあるだけです。殺虫剤を作物の上から全面散布するのを減らすと言うことは、作物を脅かす害虫だけを標的にして、防除することを意味します。Bt作物の場合、作物をかじった害虫だけが影響を受けます。散布機による農薬の全面散布は、害虫でないものや有益な昆虫まで殺してしまいます。散布機の使用を減らせば、散布機に使う燃料や散布のための水の節約にもつながります。一般的に言って、散布液の90%以上は、殺虫剤を薄めるために使われる水なのです。

GE作物は、これからも農業が持続可能であるためには、更に大きな役割を果たすことでしょう。将来、トウモロコシや麦のようなイネ科の植物も、ダイズやクローバーのようなマメ科の植物と同様に、窒素の固定ができるようになる日がやってくると思います。窒素(肥料)は、トウモロコシを栽培する上で最も費用がかさむ資材の一つです。また、窒素(肥料)を大気中や地下水に漏出させることなく、作物に適量を与えるのは容易ではありません。もし窒素(肥料)を購入する必要がなくなれば、それは極めて大きな前進となることでしょう。作物の水分利用効率の改善も素晴らしいことです。私たちの地域では、通常は十分な雨量があるため灌漑の必要はありませんが、米国の西部では、水の確保は大きな問題となっています。水は乏しい資源なのです。私たちは、水の利用を減らして生産性を維持・向上させる方法を、いつでも見つけ出すことができます。これは喜ばしいことです。GE作物の利用はその解決策の一つです。実際、既に不可欠のものになっています。 

現在、GE作物を責める人もいますが、私は、この技術は推進するべきだと思います。将来、この技術は、除草剤耐性害虫抵抗性よりも、はるかに多くの可能性をもたらすことになると思います。

回答者 ブライアン・スコット

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ブライアン・スコット

Brian Scott

農家

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