GMO Answers
質問
GMO(遺伝子組み換え)トウモロコシはなぜ作られたのですか?
回答
世界の人口増加と共に高まる食料や飼料、繊維そして燃料への需要を満たすためには、限られた天然資源を有効に活用しつつ作物の生産を増やして行く必要があり、農家は利用可能なあらゆるツールを必要としています。植物バイオテクノロジーは、農業が環境に及ぼす影響を低減し、より持続可能なものにする一方、作物の生産性や収量、作物の質を改善することが可能です。さらに、バイオテクノロジーは、作物の栄養を改善したり、消費者にとって望ましい特徴をもたせたりするだけでなく、製造プロセスを改善したりする上でも役立っています。
農薬のような近代的な作物保護製品を駆使しても、あらゆる作物の収穫量のおよそ三分の一は、害虫や雑草、病気によって失われますし、言うまでもなく不順な天候によっても収量は損なわれます。バイオオテクノロジーは、作物を害虫からの攻撃を受けにくいようにしたり、除草剤を利用してより効果的な雑草防除を可能にしたりして、生産者が一貫して高収量を得ることができるように手助けしています。米国では、遺伝子組み換え(GM)作物により、トウモロコシの収量は30%上昇しています。最新の製品は、気候変動が及ぼす影響にも生産者が対処できるように、例えば、干ばつや塩分過多になりつつある環境でも育つような特性を念頭に、開発されています。
遺伝子組み換えやその他のバイオテクノロジーがもたらすベネフィットは、それらがベネフィット(恩恵)であるがゆえに、生産者や消費者の手にわたるようにする必要があります。これらの作物品種は、食品の中では、最も厳重に検査され、規制されています。私たちは、業界として、このようなアプローチを支援しています。何故ならば、このようなアプローチを通じて、「GM製品は従来型の品種同様に安全である」ことが実証されているからです。
回答者 ホープ・ハート回答者
ホープ・ハート
Hope Hart
シンジェンタ社、製品安全部門、テクニカルリーダー