GMO Answers 回答者
ケント・ブラッドフォード
Kent Bradford
カリフォルニア大学デービス校、種子バイオテクノロジー・センター、ディレクター
ケント・J・ブラッドフォードは、現在カリフォルニア大学デービス校植物科学学科の特別教授を務めています。出身はテキサス州で、ミシガン州立大学において生化学で学士、更に園芸学で修士号を取得し、カリフォルニア大学デービス校において植物生理学の博士号を取得しています。オーストラリア国立大学でポスドク研究を行った後、1982年にカリフォルニア大学デービス校の教授となり、1993年から1998年まで野菜学科長を務めました。1999年には、カリフォルニア大学デービス校、種子バイオテクノロジー・センターを設立し、以後現在まで同センターのディレクターを務めています。また彼は、1999年にフルブライト奨学金を得てアルゼンチンで教鞭をとりました。そして2002年には、米国作物学会から専門的種子科学賞を受賞しています。2003年には、米国科学推進協会の特別会員に選ばれ、更に2007年には、カリフォルニア大学デービス校、農業環境学部から特別教員賞を授与されています。2013年には、ディスティングイッシュトプロフェッサーの称号が付与されました。
ブラッドフォード博士の研究は、種子の発芽や保存を始め、数学的モデリングと分子生物学など、種子科学における多種多様な分野に及びます。彼がこれまでに発表した査読済研究論文、普及用出版物および書籍の数は160件を超え、更に3冊の書籍の出版に共同編集者として携わるとともに、種子の成長、発芽、休眠、貯蔵についての教科書を共同執筆しています。現在彼は、種子の発芽をコントロールする遺伝的・分子的・環境的なメカニズムや、種子の劣化や寿命の延長手法、そして種子の発芽や休眠を数学的にモデリングすることなどに大きな関心を寄せています。彼は、種子バイオテクノロジー・センターのディレクターとして、作物の生産性や品質、持続可能性を向上させるための新技術の開発や商業化を支援するとともに、植物育種家や種子産業の専門家への教育を継続的に行っています。彼は、大学および様々な実務コースで、植物生理学や種子生物学、バイオテクノロジー、倫理、科学哲学などを教えています。