プレスリリース

第5回高校生科学教育大賞 最優秀賞 昭和学院中学校・高等学校の授賞式を行いました

バイテク情報普及会は、2021年7月15日、第5回高校生科学教育大賞で最優秀賞に選ばれた昭和学院中学校・高等学校(千葉県市川市)の授賞式を同校にて執り行いました。同校から校長の大井俊博先生、担当教員の榎本裕介先生に参加いただき、バイテク情報普及会事務局長の熊谷善敏より表彰状、楯を授与しました。

◆高校生科学教育大賞とは
バイテク情報普及会は、高校生及び高等専門学校の皆様に「持続可能な農業」や「植物バイオテクノロジー」についてより深く学び考えるきっかけとしてもらうことを目的とした教育支援活動を行っております。その一環として、「高校生科学教育大賞」を2017年に設立し、高校生及び高等専門学校の皆様から支援対象の科学活動を公募しております。第5回となる本年は、全国から19校の応募をいただきました。
その中で、昭和学院中学校・高等学校が応募した活動計画「学内植物工場設立を目指した分子生物実験環境の構築とPCR 実験講座の開講」が選考会において最優秀賞に選ばれ、当活動の支援金として100万円がバイテク情報普及会より支給されることになりました。

◆授賞理由
最優秀賞 昭和学院中学校・高等学校
「学内植物工場設立を目指した分子生物実験環境の構築とPCR 実験講座の開講」
「生徒が運営に携わる植物工場」を校内に設立することを目指す活動で、植物バイオテクノロジーに関する豊富な要素が入り、基礎と応用がバランス良く盛り込まれている点、既に保有している設備を効率よく活用し実現性が高い点などが選考会において高い評価を受け、今回の授賞に至りました。(活動計画概要PDF

昭和学院中学校・高等学校 榎本裕介先生の受賞コメント

最優秀賞をいただき大変光栄です。学校を挙げて理科教育に力を入れていこうという流れの中で、この受賞は強力な追い風となりました。

分子生物学実験については高額な装置が必要になったり、有効活用をするには研究の経験がないと難しいという側面があります。そんななかでも高校生物の教科書には分子生物学領域がどんどん増え、新型コロナ関連のニュースでPCR、mRNAワクチンといった用語が飛び交う世界となりました。

当面の目標は、単発の実験授業ではなく長期的な探究活動ができる環境を作ります。正直に言って、これに携わる1期生となる生徒たちはなかなか華々しい成果を望めないでしょう。特に植物科学は生育に時間がかかり、理屈の通用しない失敗にも直面します。しかし、新規開拓者しか味わえない喜びと苦労があります。ぜひ、生徒たちには大いに夢を見て失敗すらも楽しんでもらいたいです。そしてその楽しさと知見を後輩へ引き継ぎ、良い伝統を作ってほしいです。

さらに、ワクワクするような分子生物学の世界を多くの生徒たちに体験してもらいたいと考えています。PCRという言葉がこれだけ世間に浸透し、それを自分の手で実施できるとなれば生徒たちは喜んで参加するでしょう。PCRの作業としては単純な溶液の混合ですが、その原理は実に巧妙で奥深いものです。生物の持つ酵素を理解し、それを思い通りに応用するというロマンある遺伝子工学技術をきっかけに、生物学に興味を持ってもらいたいです。

いただいた研究支援金をもとに、高い目標を持って生徒たちとともに進歩を続けていきたいと考えております。この度は私どもの活動へのご支援、ありがとうございました。

 

昭和学院中学校・高等学校のHPでも授賞式の様子をご紹介いただきました。
◆昭和学院中学校・高等学校ホームページ
高校生科学教育大賞で最優秀賞を受賞!
https://www.showa-gkn.ed.jp/js/news/30797/

◆高校生科学教育大賞 授賞校一覧
https://cbijapan.com/education/

◆2021年7月6日プレスリリース:
バイテク情報普及会 第5回高校生科学教育大賞 授賞校決定のお知らせ
https://cbijapan.com/news/3999/

 

Pagetop