GMO Answers
質問
遺伝子組み換え生物はどのくらい普及しているのですか?
回答
これは素晴らしい質問です。まずGM種子が農業に取り入れられるようになったいきさつを、少し説明したいと思います。農業が始まった約一万年前から、農家は、彼らが栽培・育成するあらゆる作物や家畜の遺伝子構成を、意図的に変化させてきました。今日、私たちが手にする市販の果物や野菜、穀物は、すべてヒトの手によって改変されてきたものです、有機栽培種子や地域固有の種子も例外ではありません。
20世紀後半に入ると、技術の進歩により、私たちは作物の遺伝的多様性をさらに広げることができるようになりました。大学や政府、企業の科学者たちは、長年にわたって、このプロセスを集中的に研究し、改良してきました。その大きな成果がGM種子であり、これらの種子は、従来よりも少ない面積や資材投入でも、作物の収量を維持、増加させることができ、農業による環境負荷の低減や農家の生産コスト削減に貢献しています。
植物農業において、バイオテクノロジーとは、「ある植物や生物の望ましい形質を、その遺伝子を意図的に複写して別の植物に利用するプロセス」を意味するようになりました。このプロセスの結果がGMO(遺伝子組換え生物)なのです。
質問にお答えしますと、現在米国では、8種類の作物がGM種子から商業栽培されています:トウモロコシ、ダイズ、ワタ、キャノーラ、アルファルファ、テンサイ、パパイヤとカボチャです。米国で商業栽培されている作物で、自然の力だけで作られたものはありません。私たち人類は、長い歴史の中で、味や収量、病気への耐性を高めるために、あらゆる作物を改良してきたのです。
往々にして農業用のGMOは、最もよく話題に採りあげられますが、GM技術は、極めて普及しているものだと言うことを、特記しておきたいと思います。 次に示した製品もGMOだということをご存知でしたか?
- ヒトインシュリン
- 一部のビタミン剤
- チーズ、発酵飲料、片栗粉製品に利用される多くの酵素
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回答者
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