バイテク資料室 - 用語集

Bt(びーてぃー)

学名Bacillus thuringensisという名の土壌中に生息する、害虫の天敵となる細菌で頭文字から、Btと呼ばれている。この微生物を製剤にしたBt剤は農薬として使用されている。また、Bt剤の有効成分(Btタンパク質)の遺伝子を導入・発現させた作物が害虫抵抗性作物として米国を中心に栽培されている。

CODEX(コーデックス委員会)

国連食品規格委員会のこと。1962年に発足し、食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同食品規格計画を遂行し、国際的に合意された食品の規格基準類を設定する。消費者の健康確保、公正な食品貿易の確保、国際間の食品貿易の促進を目的としている。

DNA(でぃーえぬえー)

デオキシリボ核酸(deoxyribonucleicacid)の略称。遺伝子の本体。デオキシリボースという糖とリン酸、塩基が結合してできたヌクレオチドが連なった鎖状重合体である。塩基としてアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の他少量のメチル化塩基が含まれる。細胞内では2本のDNA鎖が塩基間の水素結合(AとT、CとG)によって二重らせん構造を形成している。現在では、組換えDNA実験技術とDNA塩基配列決定法により、DNA上の遺伝情報が具体的な塩基配列として把握されている。

ELISA法(えらいさほう)

enzyme-linked immunosorbent assay の略称。抗原ないしは抗体に酵素を共有結合させたものを利用して、抗体ないしは抗原が存在するかどうかまたその量を酵素活性を利用して検出する方法。

EPA(環境保護庁)

米国環境保護庁。Environmental Protection Agencyの略。

FAO(国連食糧農業機関)

Food and Agriculture Organization of the United Nations。旧国際連盟の万国農業協会を引き継いで1945年に設立された。農作物の加工・流通の改善・農民の生活と栄養水準の向上・飢餓をなくすことを目標としている。

FDA(食品医薬品局)

米国の食品医薬品局。Food and Drug Administration。

IP Handling(あいぴーはんどりんぐ)

分別流通(Identity Preserved Handling)の略称。遺伝子組換え作物の場合は、生産から食品の製造までの全ての段階で非遺伝子組換え作物に遺伝子組換え作物が混入しないよう施設のクリーニングや機器の専用化など分別管理がなされ、証明されることをいう。

IRM(いんせくとれじすたんすまねーじめんと)

害虫防除に一つの殺虫剤のみを使用していると、その殺虫剤が徐々に効力を失うことがある。これは、害虫が殺虫剤に対して抵抗性を獲得したために起きる。このような殺虫剤への抵抗性を発達させないための方法がIRMである。IRMは米国環境保護庁(EPA)によって、害虫に強い農作物を栽培する際には実施するよう義務づけられ、作用性の異なる殺虫剤を順番に使う(ローテーション)、又は殺虫剤と共に栽培方法での防除、耕種的防除法を組み合わせる等の方法がとられている。遺伝子組換え農作物を栽培する場合は、畑の中や周囲に非組換え農作物を栽培する「緩衝地帯」を設ける、又はローテーションするなどの方法がある。

OECD(経済協力開発機構)

1961年に、欧州経済協力機構(OEEC)を改組した形で発足した経済協力開発機構は、加盟30ヶ国の政府間機関。1964年には日本も加盟した。その目的は、世界経済の発展、貿易拡大、加盟国の協力による経済発展の途上にある国々の経済発展への貢献。

PCR法(ぴーしーあーるほう)

Polymerase Chain Reaction法の略。ポリメラーゼ連鎖反応法ともいう。1986年に開発された。DNAを複製する酵素(耐熱性のDNAポリメラーゼ)を利用して特定のDNA領域を短時間で10万倍から100万倍にまで増幅できるという画期的な技術。遺伝子工学やDNA鑑定などで重要な役割を果たしている。遺伝子組換え食品中に残存する、組み込まれた遺伝子を検出するためにも利用される。

RNA(あーるえぬえー)

リボ核酸(ribonucleicacid)の略。ヌクレオチド中の糖成分がリボースからなる核酸。最初酵母から単離、精製された。ヌクレオチドが鎖状に重合したポリヌクレオチド塩基成分は主としてアデニン(A)・グアニン(G)・シトシン(C)・ウラシル(U:DNA塩基成分であるチミン(T)の代わりに存在する)の4種。細胞細胞質に存在する。タンパク質生合成の場となるリボソームRNA(rRNA)、DNA上の遺伝情報が転写されたタンパク質生合成の設計図となるメッセンジャーRNA(mRNA)やタンパク質生合成するときにアミノ酸を運搬するトランスファーRNA(tRNA)などがある。稀にトランスファーRNAには特殊な塩基が存在する場合がある。

WHO(世界保健機関)

1948年に設立された保健衛生分野の専門機関。「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的としている。World Health Organization。

WTO(世界貿易機関)

1995年に「関税と貿易に関する一般協定」(ガット)の後身として設立された、国家間貿易についての世界的なルールを扱う唯一の国際機関。貿易が可能な限り円滑に、予測可能に、自由に行われることを確保することを目的としている。World Trade Organization。

  

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