バイテク資料室 - 用語集

JAS法(じゃすほう)

正式には「農林物資の規格化および品質表示の適性化に関する法律」という。日本農林規格(Japanese Agricultural Standards)つまり加工食品などの品質規格や表示を決める法律。2001年4月1日から遺伝子組換え作物の表示もJAS法の適用を受けている。

細胞(さいぼう)

生物体を構成する単位。細胞膜に囲まれ、原則的には内部に1個のを持つ生体の構造的かつ機能的単位。形や大きさは生物の種類や組織によって異なる。R.フックが最初に”Micrographia”で記載した。

細胞培養(さいぼうばいよう)

組織培養の一方法で、動植物の器官・組織片を物理的あるいは化学的に処理して細胞に解離して、これをガラスあるいはプラスチックの器内で無菌的に培養する方法。

細胞融合(さいぼうゆうごう)

隣接する細胞が融合して細胞の多化が起きること。自然界では精子と卵子によって細胞が合体し、単一の細胞膜で包まれて細胞質やが混ざりあった一つの細胞になる。バイオテクノロジーでは、交配不可能な生物種間の雑種を細胞融合によって作ることができる。

雑草性(ざっそうせい)

一般には、代表的な雑草の持つ特性で、種子に休眠性があることや、発芽が不均一であることなど。遺伝子組換え農作物については、組換え農作物の環境影響評価する際の確認項目の一つで、雑草化の前例の有無、種子特性、個体再生に必要とする組織、器官が調査される。

自家受粉(じかじゅふん)

一つの植物の花粉がその同じ個体上のめしべについて受粉する現象。同一株の異なる花の間で受粉が行われる場合を他家受粉といって区別することがある。

実質的同等性(じっしつてきどうとうせい)

OECDによって提唱された「これまで食べてきた経験のある現在の作物・食品を基準にして、遺伝子組換え作物の安全性を評価する」という基本概念のこと。現在までの食経験をもとに相対的に遺伝子組換え食品を評価する。

受粉(じゅふん)

自然状態で被子植物の花粉がめしべの先端に、裸子植物の花粉が胚珠に付着する現象。人工的に花粉をめしべにつけることは授粉という。

消化酵素(しょうかこうそ)

消化に関与する酵素の総称。消化酵素の作用は一般に加水分解で、消化腺から分泌されるものと、細胞内消化に関与するものとがある。

食品医薬品局(FDA)(しょくひんいやくひんきょく)

米国の食品医薬品局。Food and Drug Administration。

食品衛生法(しょくひんえいせいほう)

飲食が原因となる衛生上の危害発生を防止し、公衆衛生の向上および増進に寄与することを目的とする法律。

植物ホルモン(しょくぶつほるもん)

高等植物の体内で生産され、形成された場所から離れた他の場所へ移動して成長その他の生理的機能を微量で支配する有機化合物。オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸、エチレンがある。

除草剤耐性(じょそうざいたいせい)

除草剤の影響を受けない性質のこと。この性質を持つ農作物には、特定の除草剤の影響を防ぐタンパク質を作る遺伝子が導入されているため、除草剤を散布しても枯れない。

制限酵素(せいげんこうそ)

DNAの特定な塩基配列を識別して2本鎖を切断する酵素。種々の細菌類から特異性の異なった酵素が純化されており、遺伝子工学で頻繁に使用されている

生殖試験(せいしょくしけん)

「催奇形性試験」と「繁殖毒性試験」がある。実験動物を用いて、ある物質を妊娠中の母動物に与え胎児への影響を見たり、ある物質を2世代にわたって与え次世代への影響を見る。

生物多様性条約(せいぶつたようせいじょうやく)

1992年5月に生物の多様性を保全するために制定された条約。2000年の生物多様性条約特別締結国会議で遺伝子組換え生物の輸出入に必要な手続きを定めた「バイオ安全議定書」が採決された。

生物農薬(せいぶつのうやく)

農作物の病害虫や雑草などの生態的防除を行うために、防除すべき対象生物の天敵にあたる生物をそのまま利用する農薬。

生分解性プラスチック(せいぶんかいせいぷらすちっく)

使用中は通常のプラスチックとして使用でき、自然界に放出すると微生物の働きによって最終的に炭酸ガスと水に分解されるプラスチックのこと。医療材料、農業・園芸材料、食品関係にも応用されている。現在開発されているものは、化学合成によるもの、微生物が体内に蓄積する物質を利用したもの、でんぷんなど多糖類を使用するものなど。

世界貿易機関(WTO)(せかいぼうえききかん)

1995年に「関税と貿易に関する一般協定」(ガット)の後身として設立された、国家間貿易についての世界的なルールを扱う唯一の国際機関。貿易が可能な限り円滑に、予測可能に、自由に行われることを確保することを目的としている。World Trade Organization。

世界保健機関(WHO)(せかいほけんきかん)

1948年に設立された保健衛生分野の専門機関。「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的としている。World Health Organization。

染色体(せんしょくたい)

動植物細胞の有糸分裂の際に観察される、塩基性色素で濃く染まる棒状の構造体。DNAとタンパクからなる染色糸が分裂時に凝縮してできる。遺伝子の担い手となる物質で、一般に細胞は複数の染色体を持つが、その数や大きさ、形は生物種により異なる。

セントラルドグマ(せんとらるどぐま)

核酸タンパク質の生合成過程で、遺伝情報の流れは一方向であり、いったん情報がコード化されタンパク質に転換すると、その遺伝情報は再度核酸塩基配列を構築することはないという生物則。

組織培養(そしきばいよう)

細胞生物の個体から無菌的に組織片・細胞群を取り出し、適当な条件において生かしつづける技術。動物の組織では薬物の効果を研究したり、ワクチンの製造などに使用されている。植物では、組織の一部からでも完全な植物体を再生する機能が備わっているため、培養中に細胞に生じた突然変異の中から有用な性質を持ったものを選びだし、品種改良などに用いている。また、植物が生産する抗がん剤などの医薬品を大量に製造することも行われている。

  

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