国際的な枠組み
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遺伝子組み換え技術の安全な利用のため、国連やOECD、WTOなどの枠組みを通じて様々な国際的な規制が定められています。その概要と、その中で特に生物多様性条約とカルタヘナ議定書について解説いたします。
国際的な枠組みの発展
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遺伝子組み換え技術について、国際的に調和の取れた科学的な規制システムを確立することは、イノベーションの促進や国際貿易のために重要です。遺伝子組み換え技術の国際的な規制が確立された経緯とその概要についてご説明いたします。
生物多様性条約
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生物多様性を保全し、持続可能な範囲で利用していくため、1993年に生物多様性条約が発効しました。現在までに日本を含む200か国近い国と地域が本条約を締結しています。
カルタヘナ議定書
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生物多様性条約の詳細は議定書で定められることになっています。その一つが2003年に発効したカルタヘナ議定書であり、これは遺伝子組み換え生物の規制に関する最初の国際法です。各国の輸出入規制やリスク評価システムの基本となっています。
クロップライフ・インターナショナルの論文
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国際的に調和の取れた規制制度は、イノベーションの促進やテクノロジーの進歩の遅滞ない享受にはなくてはならないものです。ここでは、バイテク情報普及会の上部組織であるクロップライフ・インターナショナルが発表した、科学的かつ国際的に調和した遺伝子組換え作物の規制制度実現のための提言についてご紹介します。