よくある質問 - 基礎編

質問

どうして遺伝子組み換え作物の栽培が増えてきたのでしょうか。

回答

農作物の生産にかかる手間やコストが削減され、特に発展途上国において経済的、また社会的な利益を上げるとともに、環境問題、世界人口増加にともなう食糧問題に貢献する手段となりうるためです。

◆世界の遺伝子組み換え作物栽培における農薬使用量の変化と影響
(1996年~2015年)

※EIQ(Environment Impact Quotient) :特定の農薬の環境への影響を、その毒性と暴露の度合の係数で表したもの
(出典:Brookes, G. & Barfoot, P.(2017)「GM crops: global socio-economic and environmental impacts 1996-2015」)
遺伝子組み換え作物の形質 農薬の有効成分量の変化[千トン] 環境影響※(EIQ)の変化[%]
除草剤耐性ダイズ 15.3 -13.9
除草剤耐性・害虫抵抗性ダイズ
(掛け合わせ)
-3.6 -4.3
除草剤耐性トウモロコシ -226.3 -12.7
除草剤耐性ナタネ -25.0 -29.9
除草剤耐性ワタ -25.1 -10.2
害虫抵抗性トウモロコシ -87.1 -57.7
害虫抵抗性ワタ -268.7 -31.5
除草剤耐性テンサイ 1.8 -0.9
合計 -618.7 -18.6

遺伝子組み換え作物を栽培することで農薬の使用量を減らすことができるため、農薬の散布にかかる手間やコストを大幅に削減できます。

◆遺伝子組み換え作物の導入による農業所得の向上

※EIQ(Environment Impact Quotient) :特定の農薬の環境への影響を、その毒性と暴露の度合の係数で表したもの
(出典:Brookes, G. & Barfoot, P.(2017)「GM crops: global socio-economic and environmental impacts 1996-2015」)
1996-2015年
アメリカ 723億ドル
アルゼンチン 211億ドル
インド 196億ドル
中国 187億ドル
ブラジル 164億ドル
カナダ 73億ドル
南アフリカ 20億ドル
パラグアイ 12億ドル
オーストラリア 10億ドル

遺伝子組み換え作物は1,800万の小規模農家とその家族あわせて6,500万人以上の貧困の緩和に貢献しています。(2016年)

◆世界の穀物生産量と単収の推移と見通し

※単収:単位面積当たりの収量(出典: 農林水産省「平成26年度 食料・農業・農村白書」)

穀物の生産量は、主に単収の伸びにより、需要量の増加に対応しています。
世界の人口は現在の76億人から、2050年には1.3倍の98億人に増加すると見通されており、さらなる高収量品種の開発と普及が望まれます。

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