よくある質問 - 食品・飼料編

質問

食べたら害虫が死んでしまうような遺伝子組み換え作物を人間や家畜が食べても平気ですか。

回答

害虫に強い性質を持つ遺伝子組み換え農作物として、現在、日本ではトウモロコシ、ワタなどが既に安全性を確認され、市場に流通していますが、害虫とは体の仕組みが違うので、害虫に強い遺伝子組み換え農作物を人間や家畜が食べても影響はありません。
害虫に強い性質を持つ遺伝子組み換え食品には、バチルス・チューリンゲンシス(BtBacillus thuringiensis)という土壌中に存在する微生物から取り出したBtタンパク質を作る遺伝子が含まれています。このBtタンパク質は、トウモロコシ栽培に多大な被害を与えるヨーロッパアワノメイガという害虫の防除に役立ちます。
ヨーロッパアワノメイガなどの標的害虫は、Btタンパク質に特異的に反応する受容体を消化管内に持っているため、消化管に入ってアルカリ性の環境で活性化されたBtタンパク質が受容体に結合します。その結果、消化管が破壊されて食べ物を正常に消化することができなくなってしまい、数日経つと死んでしまいます。
一方、人や牛、豚、鶏などはこの受容体を持っておらず、胃も酸性なので、Btタンパク質を食べても他のタンパク質と同様に消化などされてしまいます。

害虫が死んでしまうタンパク質が含まれていると聞くと、誰もが不安に感じられると思いますが、Btタンパク質は人や家畜などには影響がないことが確認されています。加えて、バチルス・チューリンゲンシスは、日本の科学者が発見した微生物で、人間に安全な微生物農薬として高く評価されており、世界各国で安全に使われてきた歴史があります。

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