よくある質問 - 環境編

質問

除草剤の影響を受けない作物の栽培によって農薬の使用量が増えませんか。

回答

除草剤の影響を受けない遺伝子組み換え作物を栽培する目的は、散布する農薬の種類や回数を減らし、除草の手間を省き、除草にかかるコストを削減することです。除草剤をたくさん撒いて、使用量が増えるのではないかという懸念の声を聞くことがありますが、決してそのようなことはありません。

農業とは「病害虫や雑草との戦い」とよく言われますが、雑草を防除するには大変な労力がかかります。畑にはいろいろな種類の雑草がでてきますが、除草剤によって、効果のある雑草が異なります。このため農家は、通常は、その畑の雑草の発生にあわせて幾つかの除草剤を組み合わせて、しかも最も効果を発揮する時期を選んで散布しなければなりません。除草剤の中には一種類で全ての雑草に効果を発揮するものもありますが、こうした除草剤は作物にも影響を与えてしまうという欠点があり、これまでは畑の中で使うことができませんでした。

しかし除草剤耐性ダイズの場合、育てているダイズには影響を与えずに、一種類の除草剤だけで、除草剤の散布を通常1~2回に抑えることができます。

ダイズが膝下程度の背丈に成長した頃に除草剤を散布すると、除草剤の影響を受けないダイズは枯れずに生育できますが、雑草は枯れてしまいます。このとき既にダイズはある程度成長していて、葉も茂っているので、地表部は日光が遮られています。そのため、新たに雑草が生育することができないので、それ以上除草剤を撒く必要がないのです。

むしろ、除草剤の影響を受けない遺伝子組み換え作物の栽培によって、世界的に除草剤の使用量が減ったことが報告されています。報告書によれば、1996年から2015年までの20年間で、除草剤耐性作物が導入されたことにより、全世界における農薬使用量は有効成分で2億6,650万 kg 減少したと報告されています。

(出典:Brookes, G. & Barfoot, P.(2017)「GM crops: global socio-economic and environmental impacts 1996- 2015」)

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