よくある質問 - 中高生から寄せられた質問

質問

更新日:2022年4月18日

人口増加などで食糧難になるという話もあります。その時病気などに強く栽培が簡単な遺伝子組み換え作物が作れるのなら、遺伝子組み換え食品はさらに身近になっていくのでしょうか?(2022年1月・高校生)

回答

人口の急増と経済成長に伴う食生活の変化によって、2050年までに60%多くの食料が必要と言われています1)。遺伝子組み換え作物を栽培することにより作物の生産量を上げたり、耐病性作物や害虫抵抗性作物を開発したり、また乾燥などの様々な環境に適した作物を開発したりすることが可能です。

日本などの比較的豊かな国では、遺伝子組み換えやゲノム編集などの革新的な技術に対して反対する団体もあり、遺伝子組み換え食品が身近になるには多くの時間が必要と思われます。一方、食糧危機が身近に起きている発展途上国では、農民の生活を向上させまた食料の安定供給を可能にする遺伝子組み換え作物はより身近なものになると思われます。

参考までに、バングラデシュやフィリピンなどの開発途上国を舞台とした遺伝子組み換え作物に関する映画を下記サイトから見ることが出来ます。本映画から、なぜ、特に発展途上国で、遺伝子組み換え作物が必要なのかよく分かると思います。日本語字幕もあります(画面右下のCCのマークをクリックし字幕を選択)ので、興味があればご覧ください。
映画「WellFed」https://vimeo.com/188913344(2022年4月現在、視聴可能)

1)Building a common vision for sustainable food and agriculture Principles and Approaches 2014 (FAO,2014)
http://www.fao.org/3/a-i3940e.pdf

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