よくある質問 - 中高生から寄せられた質問

質問

私たちは遺伝子組み換え食品で飢餓や貧困は無くせるのかというテーマで調べていくうちに、この問題を遺伝子組み換え食品だけで解決するのは難しいと感じたのですが、専門の方から見てこの問題を解決することはできると思われますか。(2020年11月・高校生)

回答

飢餓や貧困などには、食糧の問題のみではなく、内戦などの戦争、格差社会の拡大、地震などの自然災害など様々な要因があります。したがって、遺伝子組み換え食品ですべての飢餓や貧困は無くせるわけではありませんが、主に下記の理由から食糧に起因する飢餓や貧困の抑制には貢献できると考えられます。

  • 除草剤耐性作物、耐病性作物また害虫抵抗性作物などはすでに商品化されており、これらの作物により収穫の安定化や裏作が可能となり、非遺伝子組み換え作物の栽培に比べ20%以上収穫が増加1)していることが報告されています。
  • 安定的な栽培や裏作などに加え、これらの遺伝子組み換え作物を栽培することにより、農薬散布量・回数の減少や不耕起栽培(雑草防除のために農地を耕さない栽培)による生産サイクルの短縮・生産向上などのおかげにより、農家の利益は平均68%増加1)、2016年の農家収入は合計182億ドル増加2)していることが報告されています。

1) Klümper and Qaim (2014) A Meta-Analysis of the Impacts of Genetically Modified Crops. PLoS ONE 9(11).

2) Graham Brookes & Peter Barfoot (2018) Farm income and production impacts of using GM crop technology 1996–2016, GM Crops & Food, DOI: 10.1080/21645698.2018.1464866

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