よくある質問 - 中高生から寄せられた質問

質問

更新日:2024年12月2日

遺伝子組み換え食品の健康被害についてです。例えば、害虫が食べたら死んでしまうような遺伝子組み換え作物を人間が食べても平気なのでしょうか。(2022年10月・高校生)

回答

まず、これまでに遺伝子組み換え食品による健康被害は一切なく、WHOや米国科学・技術・医学アカデミー、欧州委員会においても安全であることが認められております。詳しくは、当会ウェブサイトのこちらのページや、その引用文献(日本語訳もあります)をご覧ください。
https://cbijapan.com/about_safety/misconception_safety/

また、各国の規制当局において専門家による厳しい審査が実施されており、食品として安全であると承認されたもののみが販売されています。

言及されている害虫に強い遺伝子組み換え作物ですが、これらにはBtタンパク質というタンパク質が含まれています。害虫が遺伝子組み換え作物を食べると、消化管はアルカリ性の環境であるためBtタンパク質が活性化し、消化管のカギ穴(受容体)に結合することでその活性により死んでしまいますが、人間や家畜の場合、胃は酸性なので速やかに消化され、またカギ穴(受容体)もないため毒になりません。つまり、害虫と人間は体の仕組みが違うので食べても影響はありません。また、Btタンパク質はBT剤として有機農業において利用可能な生物農薬でもあります。

詳しくは、当会のウェブサイト よくある質問の「食べたら害虫が死んでしまうような遺伝子組み換え作物を人間や家畜が食べても平気ですか。」のページをご覧ください。
https://cbijapan.com/faq/food/53/

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