よくある質問 - テクノロジー編

質問

更新日:2022年11月28日

植物における新育種技術(NPBT)とは何ですか。

回答

農耕を開始して以来、人類はより望ましい性質を持つ作物を作り出すよう様々な育種技術を用いてきました。それら既存の育種技術、例えば掛け合わせや突然変異育種における作物遺伝子の変化は、ランダムで予測できないものでした。NPBTは、既存の育種技術よりもより正確に目的の遺伝子改変を可能にした、一連の革新的な植物育種技術の総称です(*1)。現在NPBTとして知られている技術としては、ゲノム編集技術、オリゴヌクレオチド誘発突然変異導入技術、シスジェネシス/トランスジェネシス、逆育種、アグロインフィルトレーション、遺伝子組み換え台木を利用した接ぎ木等が挙げられます(個々の技術については、クロップライフ・インターナショナルの要約(英語)(*2)や、農林水産省が設置した「新たな育種技術研究会」の報告書(*3)、日本学術会議の報告書(*4)に詳説されています)。多くの場合、NPBTを利用して開発された作物は、既存の作物と区別がつきません。NPBTは、植物ゲノム科学の進歩により、育種のスピード、効率、正確性を高めるべく既存の育種技術を単純に発展させた技術なのです(*1)。

出典

(*1)CropLife International New Plant Breeding Working Group
Position Document on Regulatory Oversight of Products Developed Through New Breeding Techniques (NBTs)?【PDF】
(*2)CropLife International
Technical Summaries of New Plant Breeding Techniques-NBTs June 2014【PDF】
(*3)新たな育種技術研究会
ゲノム編集技術等の新たな育種技術(NPBT)を用いた 農作物の開発・実用化に向けて?【PDF】
(*4)日本学術会議
Technical Summaries of New Plant Breeding Techniques-NBTs June 2014【PDF】

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