よくある質問 - 基礎編
質問
更新日:2022年11月28日
輸入する際、遺伝子組み換え作物と非遺伝子組み換え作物は分けられていますか。
回答
遺伝子組み換え食品の表示制度では、遺伝子組み換え農作物を使用していない場合は「遺伝子組み換え不使用」と表示してもよいことになっています。この場合、農場から製造工場に原材料が到着するまでの過程で、遺伝子組み換えが混ざらないように、厳密に分別されていなくてはなりません。この厳密な管理システムを、IPハンドリング(分別生産流通管理)といいます。IPハンドリングを行っていることの証明書は、農作物が生産者から流通業者、輸出入業者、加工業者へと渡る各ポイントで発行され、最終的に全てのチェックポイントで適切な分別管理が行われたことが確認される必要があります。全ての書類がそろって初めて適切なIPハンドリングが実施されたということができ、これをもとに加工業者は「遺伝子組み換えでない」と任意で表示することができます。
また、日本でまだ安全性が確認されていない遺伝子組み換え食品が市場に出回らないように、輸入者から輸入届け出書の提出と、検疫所による「命令・サンプリング調査」が行われ、チェックされています。
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遺伝子組み換え作物の利用
日本の規制
基礎編
食品・飼料編
- 日本で流通している遺伝子組み換え食品にはどのようなものがありますか 。
- 遺伝子組み換え食品の安全性は、誰がどのように確認しているのですか。
- 遺伝子組み換え作物を使った食品は、どのように表示されますか。
- 遺伝子組み換え食品を食べ続けても大丈夫ですか。
- 食べたら害虫が死んでしまうような遺伝子組み換え作物を人間や家畜が食べても平気ですか。
- アレルギーを引き起こす心配はありませんか。
- 飼料として使われる遺伝子組み換え農作物の安全性は確認されているのですか。また、遺伝子組み換え飼料で育った家畜の肉や乳、卵を食べても大丈夫ですか。
- 除草剤耐性作物の栽培に使用されるグリホサートの安全性について教えてください。
- グリホサートの発がん性について、世界の規制当局と国際がん研究機関 (IARC) で評価が異なるのはどうしてでしょうか。
環境編
- 環境に対する影響はありませんか。
- 害虫抵抗性トウモロコシを害虫以外のチョウの幼虫などが食べて死んだりしませんか。
- 害虫に強い遺伝子組み換えトウモロコシを栽培し続けると、害虫の抵抗力が増して、害虫抵抗性の効果がなくなることはありませんか。
- 除草剤の影響を受けない作物の栽培によって農薬の使用量が増えませんか。
- 除草剤の影響を受けない植物が雑草化してしまったらどうするのですか。 また、その遺伝子が雑草に移って除草剤をまいても枯れない雑草が繁殖してしまったらどうするのでしょうか。
- こぼれ落ちた遺伝子組み換え作物が日本の生物多様性に悪影響を与えることはありませんか。
- 遺伝子組み換え作物の普及によって単一栽培が進み、品種の多様性が失われてしまったり、農業や食糧が特定の企業によって支配されてしまったりすることはないでしょうか。
- 遺伝子組み換え作物を栽培することで、環境に対してどのようなメリットが期待できますか。
- 遺伝子組み換え作物の栽培では、農家は毎年種子を購入する必要があると聞きましたが本当ですか。
- 遺伝子組み換え作物との交配により除草剤の効かないスーパーウィードが出現していると聞きましたが本当ですか。
テクノロジー編
検証編
- 「遺伝子組み換えトウモロコシを2年間ラットに与えたところ、乳がんや脳下垂体異常、肝障害を発症した」という論文が発表されたと聞きましたが、本当に大丈夫ですか。
- 「遺伝子組み換えダイズを食べたラットから生まれた仔ラットの死亡率が高く、成長も遅かった」という実験結果を聞きましたが、本当でしょうか。
- 「遺伝子組み換えジャガイモをラットに食べさせる実験を行ったところ、免疫力が低下した」というのは本当ですか。
- 「遺伝子組み換え食品を食べると、抗生物質が効かなくなる」というのは本当ですか。
- 「承認されている遺伝子組み換え作物も、アレルギーの危険がある」というのは本当ですか。
- 「遺伝子組み換えダイズが含まれるハンバーガーを食べたヒトの腸内細菌から除草剤耐性菌が検出された」と聞きましたが、本当に食べ続けても大丈夫なのでしょうか。
- 「遺伝子組み換えダイズを栽培したところ、非遺伝子組み換えのものより収量が減った」という報告は本当ですか。
中高生から寄せられた質問
- 流通している遺伝子組み換え作物の種類は限られていますが、新たな遺伝子組み換え作物の開発には何かしらの障壁やデメリットがあるのでしょうか。 (2023年11月・高校生)
- 遺伝子組み換え食品に危険性がないことを証明することは難しいのではないでしょうか。 (2023年11月・高校生)
- 遺伝子組み換え食品の安全性や事実を世界に広めるためにするべきことは何ですか。 (2023年11月・高校生)
- 将来遺伝子組み換え技術に期待すること、また、そのために必要となる研究や技術はどのようなものですか。(2023年11月・高校生)
- 安全な遺伝子組み換え作物の種類を増やすときにネックとなる要素は何ですか。(技術面か、費用面か、規制面か、など) (2023年11月・高校生)
- 安全性審査を通らなかった遺伝子組み換え食品はどのくらいありますか。またもしあれば、それらは健康や環境にどのような悪影響を及ぼすと考えられますか。 (2023年11月・高校生)
- 将来予想される遺伝子組み換え食品の使用率は何%ぐらいですか。(2023年2月・高校生)
- 遺伝子組み換え食品の1番解決しなければならない課題を教えて下さい。(2023年2月・高校生)
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- 遺伝子組み換え食品は日本で生産することができますか。(2023年2月・高校生)
- 遺伝子組み換えを行うことによる1番の利点を教えて下さい。(2023年2月・高校生)
- カナダで行われた調査で93%の妊婦、80%の胎児の血液から遺伝子組み換えトウモロコシに含まれるBt毒素(害虫を殺す成分)が発見されたと、あるNPO法人のホームページにありましたが、安全性をどのように周知していくのがよろしいでしょうか。 (2022年10月・高校生)
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