よくある質問 - 食品・飼料編
質問
更新日:2023年4月3日
遺伝子組み換え作物を使った食品は、どのように表示されますか。
回答
既に日本で食品としての安全性が審査済みの遺伝子組み換え作物が存在するすべての農作物9種類(大豆、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ、からしな)および、これらを原料とする33商品群の加工食品について、遺伝子組み換え農作物を使っている、または使っている可能性がある場合は、表示が義務付けられています。また、IPハンドリング(分別生産流通管理)を行い、意図せざる混入を5%以下に抑えている大豆及びとうもろこしを使っている場合は、「表示をしない」または、任意で適切に分別生産流通管理された旨の表示ができます。
なお、表示対象品目の33食品群に当てはまらない加工食品や、遺伝子組み換え農作物が主な原材料でない場合(重量割合で上位3位未満、かつ5%未満である場合)は、表示を省略することができます。
醤油や油は、加工の段階で遺伝子が分解、除去されるため、最終製品を調べても、遺伝子組み換え農作物を原料として使っているのか、いないのか区別することができません。よって、表示対象品目には含まれません(意図的に栄養価等の改変を行ったものを除く)。
検査によって、組み込んだ遺伝子やそれによって作られたタンパク質が検出できる加工食品について、表示が義務付けられているのです。
<義務表示の対象品目>
組成、栄養価等が通常の農産物と同等である遺伝子組換え農産物及びこれを原材料とする加工食品であって、加工工程後も組み換えられたDNA又はこれによって生じたたんぱく質が、広く認められた最新の検出技術によってその検出が可能とされているもの | |
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農産物 | 加工食品 |
1. 大豆(枝豆及び大豆もやしを含む) | 1. 豆腐・油揚げ類 |
2. 凍り豆腐、おから及びゆば | |
3. 納豆 | |
4. 豆乳類 | |
5. みそ | |
6. 大豆煮豆 | |
7. 大豆缶詰及び大豆瓶詰 | |
8. きなこ | |
9. 大豆いり豆 | |
10. 1から9までに掲げるものを主な原材料とするもの | |
11. 調理用の大豆を主な原材料とするもの | |
12. 大豆粉を主な原材料とするもの | |
13. 大豆たんぱくを主な原材料とするもの | |
14. 枝豆を主な原材料とするもの | |
15. 大豆もやしを主な原材料とするもの | |
2. とうもろこし | 1. コーンスナック菓子 |
2. コーンスターチ | |
3. ポップコーン | |
4. 冷凍とうもろこし | |
5. とうもろこし缶詰及びとうもろこし瓶詰 | |
6. コーンフラワーを主な原材料とするもの | |
7. コーングリッツを主な原材料とするもの(コーンフレークを除く) | |
8. 調理用のとうもろこしを主な原材料とするもの | |
9. 1から5までに掲げるものを主な原材料とするもの | |
3. ばれいしょ | 1. ポテトスナック菓子 |
2. 乾燥ばれいしょ | |
3. 冷凍ばれいしょ | |
4. ばれいしょでん粉 | |
5. 調理用のばれいしょを主な原材料とするもの | |
6. 1から4までに掲げるものを主な原材料とするもの | |
4. なたね | |
5. 綿実 | |
6. アルファルファ | アルファルファを主な原材料とするもの |
7. てん菜 | 調理用のてん菜を主な原材料とするもの |
8. パパイヤ | パパイヤを主な原材料とするもの |
9. からしな | |
組成、栄養価等が通常の農産物と著しく異なる遺伝子組換え農産物及びこれを原材料とする加工食品 | |
形質 | 加工食品 |
ステアリドン酸産生 | 1. 大豆を主な原材料とするもの(脱脂されたことにより、左覧に掲げる形質を有しなくなったものを除く)
2. 1に掲げるものを主な原材料とするもの |
高リシン | 1. とうもろこしを主な原材料とするもの(左覧に掲げる形質を有しなくなったものを除く)
2. 1に掲げるものを主な原材料とするもの |
エイコサペンタエン酸(EPA)産生 | 1. なたねを主な原材料とするもの(左覧に掲げる形質を有しなくなったものを 除く) 2. 1 に掲げるものを主な原材料とするもの |
ドコサヘキサエン酸(DHA)産生 |
参考:
消費者庁 食品表示基準Q&Aについて 別添 遺伝子組換え食品に関する事項
消費者庁パンフレット「知っていますか?遺伝子組換え表示制度
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日本の規制
基礎編
食品・飼料編
- 日本で流通している遺伝子組み換え食品にはどのようなものがありますか 。
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- 遺伝子組み換え作物を使った食品は、どのように表示されますか。
- 遺伝子組み換え食品を食べ続けても大丈夫ですか。
- 食べたら害虫が死んでしまうような遺伝子組み換え作物を人間や家畜が食べても平気ですか。
- アレルギーを引き起こす心配はありませんか。
- 飼料として使われる遺伝子組み換え農作物の安全性は確認されているのですか。また、遺伝子組み換え飼料で育った家畜の肉や乳、卵を食べても大丈夫ですか。
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環境編
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- 害虫に強い遺伝子組み換えトウモロコシを栽培し続けると、害虫の抵抗力が増して、害虫抵抗性の効果がなくなることはありませんか。
- 除草剤の影響を受けない作物の栽培によって農薬の使用量が増えませんか。
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- 遺伝子組み換え作物との交配により除草剤の効かないスーパーウィードが出現していると聞きましたが本当ですか。
テクノロジー編
検証編
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- 「遺伝子組み換えジャガイモをラットに食べさせる実験を行ったところ、免疫力が低下した」というのは本当ですか。
- 「遺伝子組み換え食品を食べると、抗生物質が効かなくなる」というのは本当ですか。
- 「承認されている遺伝子組み換え作物も、アレルギーの危険がある」というのは本当ですか。
- 「遺伝子組み換えダイズが含まれるハンバーガーを食べたヒトの腸内細菌から除草剤耐性菌が検出された」と聞きましたが、本当に食べ続けても大丈夫なのでしょうか。
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中高生から寄せられた質問
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- 遺伝子組み換えによって、狙ったところ以外のDNA配列に影響を与えてしまう(突然変異)可能性はどのくらいありますか?(2020年11月・中学生)
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- 現在、主に遺伝子組み換え作物の中で、とうもろこし、菜種、大豆などが日本に輸入されてきていますが、これからより多くの遺伝子組み換え作物が日本に輸入されると思われますか。また、日本では遺伝子組み換え作物の栽培が進められますか。(2020年11月・高校生)
- 現在国で流通が認められている大豆やとうもろこしなどの作物以外に、これから流通するだろうと思う作物はありますか(2021年1月・高校生)
- 日本と海外では、どのくらい遺伝子組み換え技術の進歩に差がありますか。可能な限り最新の情報が欲しいです。(2021年1月・高校生)
- 遺伝子組み換え作物をつくるためにはどのくらいの時間がかかるのですか?(2020年11月・中学生)
- 除草剤耐性、害虫耐性の遺伝子組み換え作物を栽培することによって、一般のものと比べてどのくらい生産効率は上がりますか? (2022年1月・高校生)
- 遺伝子組み換えの技術を利用することにより、解決できる問題はありますか。(2020年11月・高校生)
- 私たちは遺伝子組み換え食品で飢餓や貧困は無くせるのかというテーマで調べていくうちに、この問題を遺伝子組み換え食品だけで解決するのは難しいと感じたのですが、専門の方から見てこの問題を解決することはできると思われますか。(2020年11月・高校生)
- 将来的にウイルスなどで食物が育てられなくなったときや、人口増加で食料がさらに足りなくなったときに、遺伝子組み換え作物を使用しない場合、どのような別の対策ができるでしょうか? (2020年11月・中学生)
- アフリカやスーダンなどの発展途上国の飢餓問題を、遺伝子組み換え作物を栽培することによって救えると思いますか? (2022年1月・高校生)
- 将来の食糧危機に向けて昆虫食が注目されていますが、遺伝子組み換え作物を栽培することによって、食糧危機や飢餓を救えると思いますか?(2022年1月・高校生)
- 人口増加などで食糧難になるという話もあります。その時病気などに強く栽培が簡単な遺伝子組み換え作物が作れるのなら、遺伝子組み換え食品はさらに身近になっていくのでしょうか?(2022年1月・高校生)
- ゲノム編集は国の許可が必要ではないと調べてわかったのですが、国の許可が必要である遺伝子組み換え作物とでは、どちらの方が安全ですか。(2020年11月・高校生)
- そもそもゲノム編集技術と、遺伝子組み換え技術の違いはなんですか。(2021年1月・高校生)