よくある質問 - 中高生から寄せられた質問

質問

遺伝子組み換え食品の開発には莫大な予算や審査のための時間がかかりますが、ゲノム編集食品は比較的開発費用を抑えられるので、注目が集まっています。今後はゲノム編集食品開発の方が遺伝子組み換え食品開発より活発になると思いますか。(2022年1月・高校生)

回答

まず、ゲノム編集技術と遺伝子組み換え技術は、何を作りたいかという目的によって使い分けられる技術であり、どちらかに代替できるものではありません(ゲノム編集技術は従来の品種改良でできることをより正確、より早く実現する技術であり、遺伝子組み換え技術は従来の品種改良では難しいことを実現する技術です)。その上で、今後はゲノム編集食品開発の方が遺伝子組み換え食品開発より活発になると思います。遺伝子組み換え食品の開発に莫大な予算がかかるようになってしまった大きな要因は、規制が厳しいためです。その結果、現在遺伝子組み換え作物を開発できる企業は4、5社程度になっています。
ゲノム編集食品(作物)をどのように規制するのかについては、まだすべての国では決まってはいません。アルゼンチンは、世界に先駆けてゲノム編集に関する規制を作り、遺伝子組み換え作物の規制よりは簡単な(妥当な)規制で管理しています。その結果、中小の開発会社また大学なども市場に参入可能となり、活発に開発されています。

いま世界は、気候変動や人口の急増といった大きな問題を抱えており、2050年には、今より60%多くの食品が必要になるとも言われています。しかしながら、農地にする土地も限られていて農地をむやみに増やすこともできません。したがって、今後来るであろう農業の危機(気候変動、人口増加)に対応するには、より収量の多い作物、より栄養価の高い作物、乾燥に強い作物、病害虫に強い作物などをより早く開発する必要がありますが、遺伝子組み換え技術やゲノム編集技術を使うことでこういった危機対応が可能となることが期待されます。

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